人生論的映画評論
2012年1月27日金曜日
浮雲('55) 成瀬巳喜男
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<投げ入れる女、引き受けない男> 序 成瀬巳喜男との、偶然性の濃度の稀薄な邂逅が開かれて 映画を観に行くことが最大の娯楽であった時期が、私にもあった。 その経験は青少年期の記憶の内に深々と灼きついていて、そこで得た様々に刺激的な情報は、今でも私を新...
2012年1月3日火曜日
インビクタス/負けざる者たち('09) クリント・イーストウッド
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<「偉大なる黒人大統領」の視線を追い続けることで、間断なく提示していく「主題提起力」の一気の快走> 1 「英雄」という名の未知のゾーンに搦め捕られる心理の鮮度の持つ、「初頭効果」の訴求力 作品が持つ直截な政治的メッセージの濃度の高さを限りなく相対化する...
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